耐震コラム
耐震リフォームにおいて屋根を軽量化する効果とは?
地震大国と言われる日本では、近年も大きい地震が増えてきています。
いつ起こるかわからない地震に備えて住宅の耐震性を高めることは必須です。
耐震リフォーム以外に、屋根の軽量化をすることでも耐震性を高められます。
今回は屋根の軽量化が耐震性を高める理由とメリットを紹介します。
□屋根の軽量化が耐震性を高める理由
屋根瓦は1坪(畳2帖分)約200kgの重さがあるため、40坪の住宅の場合には屋根にかかる重量が8tということになります。
屋根が重いと、住宅全体の重心が高くなってしまいます。
住宅の重心が高いところにあると、建物自体が不安定になってしまい、揺れが大きくなります。
屋根の重量は軽ければ軽いほど、住宅全体の重心が下がるので、地震の際の揺れも小さくなります。
また、軽い屋根にするには金属屋根がおすすめです。
金属屋根は屋根瓦の約10分の1という軽さで、地震の際に落下する危険性がありません。
金属屋根は、見た目が安っぽいと言われたり、雨が降った時に音がうるさいなどのイメージがあるかもしれません。
しかし、それは一昔前の話であり、今では消音性に優れていて、デザインは多彩で安っぽくありません。
□屋根を軽量化するメリット
屋根を軽量化するメリットは家屋に対する負担の軽減以外にもあります。
過去の地震の際に、耐震性能は優れているにもかかわらず、屋根瓦が落下してしまうという事例がありました。
屋根を軽量化することによって地震の際の落下も防げます。
万が一落下してしまった際に、屋根瓦の場合は割れて飛び散り、人を救出するのが困難になってしまう可能性があります。
一方で、金属屋根のように軽くて割れにくいものを使用することによって、破損のリスクが低くなります。
耐震工事する際の耐震基準は、大地震が起こるたびに見直されています。
1981年の新耐震基準時点では震度7の地震でも倒壊しないことが求められていますが、その耐震基準を満たしているからといって、確実に安全とは言い切れません。
あの「阪神淡路大震災」「熊本地震」等では1981年以前に建てられた住宅でも多くの建物が倒壊してしまいました。
しかし、耐震基準を満たした住宅であれば、大地震が起こった時に瞬時に倒壊することは防げます。
即時倒壊がなければ、避難するための時間の猶予があるので、住人の安全が守られるということが最大のメリットです。
□まとめ
今回は屋根の軽量化が耐震性を高める理由とメリットを紹介しました。
当社は、西東京市・小平市・東久留米市周辺で安心の地震対策リフォームを提供しております。
耐震リフォームに関してお悩みの方は、お気軽に当社までお問合わせください。