耐震コラム

耐震性に影響あり?リフォームで撤去できる壁とできない壁について解説!

「リフォームして室内の壁を撤去したい」とお考えの場合でも、お住いの耐震性に影響を及ぼすことが理由で、リフォームできない場合があります。
実はリフォームの際、撤去できる壁とできない壁が存在するのです。
今回の記事では、リフォームで撤去できる壁とできない壁を具体的に解説します。

□リフォームで撤去できる壁とできない壁について

建物の構造上で耐震性に影響を及ぼす壁については、リフォームする場合でも撤去できない場合が多いです。
以下では、リフォームをする際に撤去できる壁とできない壁について解説します。

*撤去できない壁

撤去できない壁としては、「筋交い壁」や「耐力壁」が挙げられます。

筋交いとは、柱と柱の間に斜めに入っている部材のことを指し、横からかかる力を軽減する役割があります。
この筋交いが含まれる壁を「筋交い壁」と呼びます。
また、耐震性の理由以外にも、建築基準法に関係して、勝手に撤去できない壁であることも理由として挙げられるでしょう。

「耐力壁」とは、地震力や風圧力などの水平力に耐えるために、構造力学上で重要な役割を担う壁を指します。
ご紹介した筋交い壁も耐力壁に含まれ、撤去できない壁の1つです。

*撤去できる壁

一方で「腰壁」や「垂れ壁」などは、リフォームによって撤去可能です。

「腰壁」とは、腰の高さほどの壁を指し、建物の構造には全く影響を及ぼしていない壁です。
緩やかに空間を仕切りたい時に使われる傾向にあり、撤去しても特に問題はないでしょう。

「垂れ壁」とは、主にキッチンの炎上部分から垂れ下がっている壁を指します。
火災時に煙が広がることを防ぐ役割がありますが、キッチンに用いられる建材の種類によっては、撤去しても問題ない場合があります。

□リフォームで壁を撤去する際の疑問点について

リフォームで撤去できる壁とできない壁があることをご紹介しましたが、まだまだ疑問に思う点はあるでしょう。
以下では、壁を撤去する際の疑問点を解決します。

まず、「いくらぐらい費用がかかるか」についてです。
実は壁を撤去するのみをリフォームであれば、5万円ほどで済む場合もあります。
しかし、追加の工事やその後の仕様によっては、少し費用がかかる場合もあるので注意が必要です。

次に、「DIYできるのか」についてです。
DIYで壁の撤去が可能であれば、ご自身で作業したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、「壁を壊すべきか」という判断はなかなか難しいので、DIYはあまりオススメできません。

ハンマーやバールを使用すれば、壁自体は簡単に壊せますが、耐震性に影響する壁を撤去してしまった場合、倒壊のリスクが跳ね上がってしまいます。
しかし、電線を傷つけ、感電したり火災が発生したりする可能性があるので注意が必要です。

□まとめ

今回は、リフォームで撤去できる壁とできない壁について解説しました。
壁は耐震性とも大きく関係しているので、専門家と相談しながらリフォームを考えていくことをオススメします。
西東京市・小平市・東久留米市周辺で、耐震性について質問や悩みがある方は、お気軽に当社までご相談ください。

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