耐震コラム

耐震診断でわかる評点とは?わかりやすく解説します!

現在のお住いがどの程度の耐震性なのかは、耐震診断を行うことで把握できます。
そして、耐震診断を実施すると「評点」と呼ばれる数値を知ることが可能です。
今回の記事では、耐震診断によってわかる評点とはどのようなものなのか解説します。

□耐震診断によってわかる評点について

すでに建てられた住宅の場合は、建物の強度を補強することで耐震性を向上させます。
具体的には、建物の基礎や土台、壁などに適切な耐震リフォームを行い、強度を高めます。
また、建物に合ったリフォームを行うためには、事前に耐震診断を行うことがとても重要です。
専門家に耐震性がどのようになっているかを確認してもらい、必要な箇所があれば重点的にリフォームすることで、耐震性向上につながります。

そして、耐震診断でわかる「評点」とは、正確には「上部構造評点」と呼び、設計図書や現地調査により構造強度を計算して数値を求めます。
2階建て以上の建物に関しては、階ごとに評点を割り出し、その中で最も低い評点をその建物の評点とします。

しかし、一般診断法では建物を壊さずに外観目視のような方法で調査するので、構造内部まで正確に劣化状況を判断できません。
そのため、あくまで評点は判断材料の1つとして考えるのが賢明でしょう。

評点の基準と意味としては、以下のように示されます。

・1.5以上:倒壊しない
・1.0以上〜1.5未満:一応倒壊しない
・0.7以上〜1.0未満:倒壊する可能性がある
・0.7未満:倒壊する可能性が高い

□耐震診断の評点を見る上でのポイントについて

ここからは、耐震診断でわかった評点を見る上でのポイントをご紹介します。

先ほどご紹介した評点の数値に関してですが、「一応倒壊しない」と言われる数値は1.0以上でした。
ちなみに評点1.0は現行の建築基準法と同レベルの耐震性を有します。
当然数値は高ければ高いほど良いですが、単純に高い数値を目指せば良いというわけではありません。

耐震補強の補助金に関しても、耐震強度1.0未満のものは1.0以上にしないと補助対象にはなりませんが、0.7未満の建物を0.7以上にあげる補強工事で補助金が受け取れる自治体も存在します。
つまり、1.0以上の数値にするのが望ましいですが、1.0より小さい場合でも一定の耐震補強の工事を自治体は認めているということです。

ご予算やご自宅の状況など、さまざまな事情によって高い数値を目指せない場合もあるでしょう。
そのような場合は、まず少しでも耐震性を上げるように努めることが重要です。

□まとめ

今回は、耐震診断でわかる評点とはどのようなものなのか解説しました。
耐震診断を行い、現在の住まいの状況を正しく把握しましょう。
当社では、無料で耐震診断や補強設計を行っております。
ご自宅の耐震性で不安を感じたら「無料耐震診断」です。
西東京市・小平市・東久留米市周辺で耐震リフォームをお考えの方は、是非ご相談ください。

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