耐震コラム
古民家の耐震性能はどのくらい?リフォームの内容を解説!
古民家は、現代の家とは異なる工法で建てられました。
多くの伝統的な建築物を見ると、地震大国である日本において多くの災害を乗り越えられた耐震性能があったことが分かります。
しかし、これまでの地震を耐え抜いてきたとしても、今後は分かりません。
いつ起きるか分からない大地震に備えるためにも、古民家も耐震リフォームを行って耐震性能をより高めましょう。
□古民家の耐震性はどのくらいなのか?
古民家といっても、建物によって使用されている木材や築年数が異なるように、耐震性も異なります。
ただし、一般的には伝統的な古民家の耐震性は低いとされており、耐震補強をする必要があります。
伝統的な古民家は、現代の家とは異なる工法でつくられています。
一部の古民家には、足元を揺らして免震する伝統構法が使用されています。
このように伝統的な古民家は耐震構造とはなっていませんが、近年は基礎をしっかりと固めて地震の力に対抗する耐震が重視されるようになりました。
そのため、現代の基準に合った耐震診断を受けると、古民家の安全性は0点となってしまいます。
しかし、古民家はそれぞれ造りが異なり、すべての古民家が地震に弱いわけではありません。
古民家にお住まいの方やこれから古民家を購入検討されている方は、どの程度の耐震性を備えているのかを専門家にチェックしてもらうとよいでしょう。
□古民家の耐震リフォームの内容について
古民家に備わっている免震性能や趣を活かしながら、リフォームが行われます。
具体的に、どのようなリフォームが行われるのかを紹介します。
・基礎補強
例えば、既設の状態が悪い場合や建物がゆがんでいる場合には、鉄筋コンクリートを用いて新たな基礎をつくります。
そこに建物をのせる工事を行います。
・構造材の根継ぎ、補強
構造体には、腐食や食害がある箇所もありますよね。
そのような部分は、損傷部分を削って新たな木材を継ぎます。
・梁などの追加設置
近年は、古民家の建築当時に想像されなかった規模の大地震が発生しています。
より強い地震に耐えられるように、構造材を追加して地震の強度を高めます。
・床補強
古民家では、湿気が最大の敵です。
そのため、湿気が逃げやすいように床板が薄くつくられています。
耐震性能を高めるだけでなくリスク回避や断熱のためにも、床の下地工事、床工事を行います。
□まとめ
一口に古民家といっても、家によって地震の際の揺れ方は異なります。
ぜひ、専門家に依頼して耐震性能を調べてみてくださいね。
また、その結果をもとにご紹介したリフォームを行ってみてはいかがでしょうか。
これからも長く住み続けるためには、耐震リフォームを行って家を守りましょう。
西東京市・小平市・東久留米市周辺で古民家リフォームについてお悩みの方は、ぜひ当社までご相談ください。