耐震コラム
地震による1階と2階それぞれのリスクとは?木造住宅の耐震性についても解説!
地震のリスクが広く叫ばれている今日、自宅の耐震性能に不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
一般的に耐震性能を決めるのは、「間取り」と「構造」と言われています。
そこで今回は、地震による1階と2階のリスクと、木造住宅の耐震性について解説します。
□地震による1階と2階のリスクとは?
*1階のメリットとデメリット
1階のメリットは、逃げやすいことです。
寝室を1階にすると、就寝中に地震があってもすぐに玄関から逃げ出せます。
もし玄関から逃げることが不可能な状態となっていても、窓から安全に脱出することが可能です。
そんな1階のデメリットは、倒壊により押しつぶされるリスクがあることです。
特に旧耐震基準下で建てられた建物、1階に広いリビングがある建物は倒壊のリスクが高いといえます。
*2階のメリットとデメリット
2階のメリットは、押しつぶされにくいことです。
先ほど紹介したような倒壊リスクの高い建物では、圧死を防ぐために、2階を寝室とした方が安全といえます。
2階のデメリットは、1階と比較して脱出しにくいことです。
さらに、地震の二次災害として火災が発生した際に、一酸化炭素中毒で亡くなるリスクも高まります。
□木造住宅の耐震性について解説します!
1.住宅構造による優劣はない
現在、日本の住宅において主に用いられている構造は、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート構造の3つです。
これらの耐震性は、木造住宅の場合「壁量計算」、鉄骨造、鉄筋コンクリート構造の場合「構造計算」により決まります。
そのため、コストや工期を度外視すれば構造による優劣はないといえます。
2.建物の重量の面では最も優位
地震エネルギーは、建物の重量に比例して大きく働きます。
各構造による建物の自重は、鉄筋コンクリート構造>鉄骨構造>木造の順になります。
つまり、重量の面では、木造構造の住宅が最も揺れにくく被害が少なく済むといえるでしょう。
3.品質管理の面ではその他の構造に劣る
どの構造においても、耐震性を十分に発揮するためには、各部品の品質管理が重要です。
木材は加工管理の緻密さにより品質にばらつきが生じやすいため、工場生産や規格が整っている鉄骨構造や鉄筋コンクリート構造の方が設計通りの耐震性を発揮しやすいといえます。
□まとめ
今回は、地震による1階と2階のリスクと、木造住宅の耐震性について解説しました。
ご紹介した通り、木造住宅は他の構造と比較して耐震性能が劣るというわけではありませんが、品質管理の面で確かにリスクがあります。
そこで、木造住宅に住まう方々におすすめしたいのが、耐震診断の実施です。
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