耐震コラム

震度とマグニチュードの違いとは?地震発生時にどちらが重要なの?

地震発生のニュースでは、「震度」や「マグニチュード」という言葉をよく見かけますよね。
数字が大きければ被害規模も大きいとお考えの方が多くいらっしゃると思いますが、この2つの違いについてご存じでしょうか。

今回は、地震についての基本情報として震度とマグニチュードの違いについて紹介します。
また、どちらが重要となるのかについても解説していきます。

□震度とマグニチュードの違いについて

震度とマグニチュードは、地震の規模を表す指標ですが、それぞれ違いがあります。
この違いについて簡潔に説明すると以下のとおりです。
震度:特定の場所における地震の揺れの強さ
マグニチュード:地震そのものの大きさ

震度は、震度観測点に設置されている震度計によって測定します。
そして、この震度計が全国で4375箇所に設置されています。

つまり、それぞれの観測点でどれだけの揺れが観測されたかという指標です。
発生した地震は観測点によって異なる数値が出て、その地点においての被害の大きさを示しています。

マグニチュードは、地震の被害規模ではなく地震自体のエネルギーの大きさです。
(ちなみにマグニチュードが1増えると、エネルギーは約32倍になります)
マグニチュードの種類に応じて数値は変動しますが、1つの地震につき1つの数値が示されます。

一方で、実際に地震の揺れは、地盤の状況や断層のずれ方など様々な要因で変わるため、震源から遠ければ一様に震度が小さくなるわけではないという点に注意しておきましょう。

□地震発生時は震度とマグニチュードどちらが重要?

マグニチュードの数値が大きい場合は、震源地から距離があると影響を受けません。
一方で、大きな震度が観測された場所では、家の倒壊や傾き、液状化現象に注意する必要があります。

生活に及ぼす影響を考えると、震度の大きさに注目したほうがよいでしょう。
離れた場所でマグニチュードの大きな地震が発生した場合には、その影響をあまり受けない可能性もあります。

ただし、震源地から離れた場所にいても、大地震の発生後は地震活動が活発になります。
そのため、最新の情報を受け取るためには正確な情報源を確認して、常に警戒しておくことが大切です。

□まとめ

震度は観測点によって数値が異なり、震源から離れるほどその数値は小さくなります。
マグニチュードは地震自体のエネルギーの大きさを表すもので、1つの地震につき1つの数値が示されます。

避難時には震度の指標が役立つかもしれませんが、お住まいの地域の震度が小さくても油断せず常に避難できるように警戒しておくことが大切です。
西東京市・小平市・東久留米市周辺で地震対策に不安がある方は、当社までお気軽にご相談ください。

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