耐震コラム

南海トラフ地震に備えよう!家を守る耐震基準について解説!

今回は、耐震基準についてと、耐震基準以外にも家の安全性を高める上でチェックしたいことについて解説します。

安全性に敏感な方や住宅購入者、建築に関わる専門家や学生にとって、南海トラフ地震のリスクは切実な問題です。
最後まで、ぜひ確認し、南海トラフ地震に備えましょう。

□南海トラフに備える!耐震基準の重要性

震災はいつ起こるか予測不可能であり、その影響は甚大です。
特に、阪神淡路大震災では圧死・損壊死の割合が83.3%にも上りました。
しかし、耐震基準が改正された東日本大震災では、この割合が4.2%にまで減少しています。
これは耐震基準の強化が建物の安全性を大きく高めた証拠です。

耐震基準は、関東大震災の翌年、建築基準法で定められました。
以来、大地震の度に改正され、特に宮城県沖地震後の新耐震基準と阪神淡路大震災後の現行耐震基準は、法的な拘束力を伴うものとなりました。

1981年(昭和56年)以前の木造住宅は、耐震診断と耐震補強が必要です。
また、2000年(平成12年)以前の住宅も、法的拘束力が低いため注意が必要です。
増築や老朽化、複雑な平面形状など、建物の特徴によって耐震性は大きく変わります。
みなさんの家がいつ建てられたのかをチェックすることで、自宅の耐震性を大まかに評価しましょう。

□耐震等級や地盤の強さについてもチェックしよう!

耐震基準だけでなく、耐震等級や地盤の強さも重要です。
耐震等級は、地震に対する建物の耐久力を示す基準であり、3段階に分けられています。
また、地盤が弱いエリアでは、地震時に家が傾いたり基礎に亀裂が入ったりするリスクがあります。

1:耐震等級

耐震等級1の家は新耐震基準を満たしており、等級2以上の家は長期優良住宅として認められているため大きな地震があっても安心です。
耐震等級は不動産会社に問い合わせるか、耐震診断で確認しましょう。

2:地盤の強度チェック

住宅を選ぶ際には、地盤の強度も重要です。
地盤が弱いと地震発生時に地盤が沈下したり、基礎部分に亀裂が入ったりします。
ハザードマップや地盤調査報告書などを活用して、地盤の強さを確認することが大切です。

□まとめ

南海トラフ地震への備えとして、耐震基準の重要性を理解し、自宅の耐震性を評価しましょう。
また、耐震基準以外にも耐震等級が2以上あることや地盤が強いものであることも大切です。

当社は、西東京市・小平市・東久留米市周辺で耐震診断や耐震工事をしております。
南海トラフ地震に備えるためにも、一度住宅の耐震性を調べてみませんか。

投稿者プロフィール

鈴木 芳邦
「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い、補強工事も行なっております。
アフターメンテナンスを欠かさず、社員や協力会社と共に、お客様のご家族と住まいを長期にわたり見守り続けます。
ぜひ安心して相談ください。

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