耐震コラム

木造住宅にできる耐震補強方法について解説します!自分に合った補強工事を選ぼう!

安全と質の高い生活空間を求める方にとって、地震のリスクへの対応は重要な課題です。
今回は、自宅を地震から守るための耐震補強方法に焦点を当て、各方法の特徴とメリット、デメリットについて解説します。
自宅の状況に合わせた最適な補強方法を選択しましょう。

□あなたの家に最適な補強方法は?

地震への備えとして、耐震、制震、免震の3つの異なる補強手法があります。
これらの違いを理解することは、適切な地震対策を選択する上で非常に重要です。

*耐震

耐震は、建物自体の強度を高めて地震の揺れに耐える手法です。
特に耐震壁の導入は、既存住宅にも施工しやすく、コストも比較的低く抑えられるメリットがあります。
しかし、地震の度にダメージが蓄積し、時間とともにリスクが高まる可能性がある点を理解しておく必要があります。

*制震

制震は、建物に組み込まれた装置により揺れを吸収し抑制する手法です。
これにより建物へのダメージを軽減できますが、耐震工事に比べ費用が高くなることや、建物の構造に制限が生じる可能性があることに注意が必要です。

*免震

免震は、建物と地盤を切り離し、地震の揺れを建物に伝えないようにする手法です。
しかし、施工コストが高いことや強風のような他の要因での揺れが増加する点がデメリットです。
また、建物と地盤の間に免震装置を入れるので新築時に施工が必要となり、既築の建物に採用するのは現実的ではありません。

□木造住宅のための耐震補強方法を解説!

木造住宅における耐震補強は、その構造特性に応じた特有の方法が必要です。
ここでは、木造住宅の耐震補強方法を4つ紹介します。

1つ目は壁の補強です。
壁の量と配置バランスを改善し、筋交いなど耐力壁を増やすことで耐震性を向上させます。
壁の配置バランスを見直すことで、建物全体の力の分散を図り、地震の揺れに対してより強くなるのです。

2つ目は、接合部の金物補強です。
構造部の接合部に金物を取り付けることで、全体の強度を高めます。
特に土台や柱、筋交いなど、建物を支える重要な部分の接合部には、強度の高い接合金物を取り付けます。

3つ目は、基礎の補強です。
基礎そのものを補強し、耐震性を向上させます。
特に旧耐震基準の家では、基礎に鉄筋を追加したり、炭素繊維を張り補強することが効果的です。

4つ目は、腐食した柱の補修・白アリ駆除です。
木材の腐食や白アリ被害は耐震性を低下させるため、適切な補修が必要です。
特に木造住宅では、木材の健康状態が直接建物の安全性に関わるため、定期的な点検と適切なメンテナンスが欠かせません。

□まとめ

自宅の耐震補強は、単に手法を選ぶだけではなく、家の状態や立地条件を考慮した上で適切な計画を立てることが重要です。
耐震、制震、免震の各手法はそれぞれに特徴とメリット、デメリットがあるため、専門家と相談しながら自宅に最適な方法を選ぶことをおすすめします。

当社は、西東京市・小平市・東久留米市周辺で、木造住宅の耐震工事をしております。
補強工事には費用対効果の優れた特殊な「耐震工法」と「制震工法」をミックスし、高い耐震性と耐久性で、あなたの大地震に対し安心・安全に暮らせるお住まい造りを応援します。
耐震工事に興味がある方は、お気軽に当社までご連絡ください。

投稿者プロフィール

鈴木 芳邦
「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い、補強工事も行なっております。
アフターメンテナンスを欠かさず、社員や協力会社と共に、お客様のご家族と住まいを長期にわたり見守り続けます。
ぜひ安心して相談ください。

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