耐震コラム
Eディフェンスの役割と構造について解説します!
みなさん、Eディフェンスとは何かをご存じですか。
Eディフェンスとは、地震に対する防災の知識を深めるための貴重な存在で、地震の被害を軽減するために貢献している実験施設です。
今回は、Eディフェンスの重要性とその構造について解説します。
□Eディフェンスの役割とは?
Eディフェンスの役割は、地震による建築物の被害を具体的に再現し、その結果を基にして防災対策を進めることにあります。
この施設は、建物内部の地震対策の重要性を可視化し、世界中の防災力向上に寄与することを目的としています。
実際に、この施設で行われる振動台実験は、建築物が地震によってどのように影響を受けるかを詳細に分析し、その知見をもとに、より安全な建築技術の開発に役立てているのです。
また、振動台実験では、地震時の室内空間の被害状況を再現し、非構造部材の転倒・転落による人的被害を把握します。
この実験により、地震時の室内環境がどのように影響を受けるかを理解できます。
家具や装飾品の転倒、壁や天井の破損など、地震による非構造部材の被害は、人の生命や安全に直接関わるため、その被害状況を正確に把握することが非常に重要です。
そして、振動台実験で得られた映像は、防災教育や啓発活動において非常に有効なツールとなるため、地震の恐ろしさや、建築物における安全対策の必要性を、実際の映像を通して直感的に伝えられます。
さらに、この実験設備は、繰り返し使用できるように強固な設計がなされており、一度の実験だけでなく、長期にわたってさまざまなシナリオの実験ができます。
この繰り返しの実験により、建築物の耐震性能を徹底的に検証し、その結果を基にして、より安全な建築設計の向上を目指しているのです。
□Eディフェンスの構造を解説!
Eディフェンスの構造は、その大規模な実験設備によって特徴づけられます。
この震動台は、15メートル×20メートルの広さを誇り、世界一の広さを持っています。
この大規模な震動台は、コンパクトな住宅であれば2棟並べて置ける大きさで、古い建物と耐震補強を施した建物や免震構造の建物など、さまざまな種類の建築物を実際に揺らして比較できます。
また、高性能クレーンは、実験棟内の400トンまで持ち上げられる能力を持っています。
例えば、10階建ての構造物も、出入り口の高さの制限に合わせて分割して運び込んだ後、結合できるのです。
そして、震動台は、水平方向には最大秒速2メートル、鉛直方向には最大秒速70センチメートルで動かせられます。
震動台を動かすためには、水平方向の加振機が縦横それぞれ5台ずつ、鉛直方向の加振機が14台設けられています。
□まとめ
今回は、Eディフェンスの役割と構造について解説しました。
この施設は、地震防災の実践的な知識を深めるための貴重な存在であり、非構造部材の安全性向上や耐震技術の発展に大きく貢献しています。
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投稿者プロフィール
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「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い、補強工事も行なっております。
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