耐震コラム
耐震工事で家を守ろう!戸建て住宅の安全を確保するための知識とポイント
自分や家族の安全を守るためにも耐震工事の重要性を知ることは不可欠です。
日本の地震リスクは他の国々と比較しても高く、特に旧耐震基準で建てられた戸建て住宅は大きな危険にさらされています。
今回は、耐震工事の必要性、そのタイミング、および重要なチェックポイントについて解説します。
地震に強い家づくり、家族の安全と安心を手に入れましょう。
□戸建て住宅の耐震補強の必要性
ここでは、地震大国である日本の現状と、旧耐震基準住宅の危険性について理解しましょう。
*日本の地震状況
日本は、世界の地震の約20%を占める地震多発地域に位置しています。
平成22年度の防災白書によると、2000年から2009年までの10年間に、日本近郊で発生したマグニチュード6以上の地震は全世界の約20%を占めていました。
特に、東日本大震災や熊本地震など、過去の大地震は甚大な被害をもたらしています。
*旧耐震基準のリスク
多くの戸建て住宅が、1981年の新耐震基準導入前に建築されており、旧耐震基準のみを満たしています。
これは震度5程度の地震に耐える基準で、新耐震基準に比べて大幅に耐震性能が低いです。
熊本地震の際、旧耐震基準の建物のうち32%が倒壊しましたが、新耐震基準の建物では7.7%にとどまっています。
このように、旧耐震基準の住宅は、大地震に対して明らかに脆弱です。
□耐震工事を検討する際のチェックポイント
耐震補強工事の検討は、以下の5つのポイントを参考にしましょう。
1:築年数の考慮
築年数が古い家は耐震性が劣る可能性があります。
特に、1981年以前の基準で建てられた住宅はリスクが高く、築40年以上の家では耐震診断を受けることが推奨されます。
2:壁面積の重要性
壁面積の少ない家は耐震性に劣ります。
大きな窓や、壁の少ない構造は、建物の強度を低下させる要因です。
そのため、壁面積のチェックを怠らないでください。
3:地盤の強度
建物の地盤が弱いと、耐震性も低下します。
埋め立て地や水場の近くの地盤は特に注意が必要です。
地域のハザードマップ等で確認することをおすすめします。
4:吹き抜けの影響
吹き抜けのある家は、壁や柱の量が削減されるため耐震性に欠けがちです。
吹き抜けがある場合、特に横揺れに対する強度が劣るため注意が必要です。
5:1階がガレージ
建物の1階部分がガレージの場合、前述の吹き抜け同様、壁や柱の量が少なく、平面的な強さのバランスも悪くなるため耐震性が低下します。
上記のポイントに該当する場合、専門家の耐震診断を受けることをおすすめします。
耐震診断は、屋内外の詳細なチェックを通じて、住宅の耐震性を正確に評価できます。
当社は、西東京市・小平市・東久留米市周辺で耐震工事、耐震診断を行っております。
経験豊富な建築士が対応致しますので、気になる方はお気軽にご相談ください。
□まとめ
地震大国である日本において、戸建て住宅の耐震補強は家族を守るための重要な対策です。
旧耐震基準に準じた住宅は特にリスクが高く、耐震工事の検討は不可欠です。
築年数、壁面積、地盤の強度、吹き抜けの有無、1階がガレージ、適切な耐震工事の判断を行いましょう。
安全な住環境を整え、自分や家族の命を守りましょう。