耐震コラム
耐震性を高めるためにはリフォームか建て替えか?
快適で安全な住まいを実現したいという思いから、建て替えやリフォームを考える方は多いのではないでしょうか。
また、その際、建て替えとリフォームのどちらを選ぶべきか迷う方もいらっしゃると思います。
しかし、どちらの選択が適切かについては、個々の状況や優先事項によって異なります。
今回は、建て替えとリフォーム、それぞれのメリットとデメリットについて紹介します。
□建て替えのメリットとデメリット
ここでは、建て替えにおけるメリットとデメリットについてそれぞれ紹介します。
1:耐震性の大幅な向上
建て替えでは、現代の建築基準法に適合した高い耐震性能を確保できます。
また、地盤改良や基礎工事により、さらに耐震性を高められるため、安心して生活できる環境を実現できます。
2:自由度の高さ
完全な建て替えにより、間取りやデザイン、使用材料を自由に選べるため、理想の住空間を実現できます。
また、住む人のライフスタイルや好みに合わせたオーダーメイドの家づくりが可能です。
例えば、エコロジー志向の方は省エネルギー設計を、趣味を楽しむ空間を求める方は専用の部屋を設計できます。
3:高コスト
建て替えには高額な費用がかかります。
これは建築費用だけでなく、設計料、解体費、廃棄物処理費用、さらに仮住まいの賃貸料や引越し費用を含みます。
4:建て替え不可能なケースの存在
現行の建築基準法において「再建築不可」となる場合があります。
また、建築可能であっても、建て替えが制限される場合があります。
例えば、敷地の形状や道路からの距離などによって、建築可能な建物の大きさや高さが制限されることがあります。
□耐震リフォームのメリットとデメリット
ここでは、耐震リフォームのメリットとデメリットについてそれぞれ見ていきましょう。
*コストの削減
耐震リフォームは建て替えに比べて費用が抑えられます。
特に、基礎構造に大きな変更が無い場合、費用の削減が顕著です。
また、地域によって耐震リフォームに対する補助金や税制上の優遇措置が用意されており、これらを活用することでさらにコストを抑えられます。
*建物の資産価値の向上
耐震リフォームにより建物の安全性が高まると、その資産価値も向上します。
特に、地震が多い地域では、耐震性が高い家は市場価値が高まります。
また、将来的に家を売却する可能性がある場合、耐震リフォームは有効な投資となりえます。
*地盤耐震性の変更不可
耐震リフォームでは、基本的に建物の地盤の耐震性を改善できません。
そのため、地震の際には地盤からの影響によって建物が被るダメージを完全に防ぐことは困難です。
□まとめ
新築は耐震性能の大幅な向上と高い自由度がメリットですが、コストや建て替え不可能なケースがデメリットです。
一方、耐震リフォームはコスト削減や建物の資産価値の向上、思い出の維持がメリットであり、間取り変更の限界や地盤耐震性の変更不可能性がデメリットです。
これらを基に、ご自身の状況に合わせてどちらかを選びましょう。
また、当社では西東京市・小平市・東久留米市周辺で、地震に強いお住まいを提供いたします。
無料の耐震診断も行っておりますので、気になる方はお気軽にご相談ください。