耐震コラム

地震対策に必須!耐震金物の種類とその重要性

地震はいつ起こるか分かりません。
特に、木造住宅は地震に弱いと言われています。

大切な家族を守るためにも、自宅の耐震性を高める対策は必須です。
今回は、耐震金物の役割や種類について詳しく解説し、あなたが具体的な対策を理解し、実行できるようにします。

□耐震金物とは?

耐震金物は、地震の揺れによる接合部のゆるみや抜けを防ぎ、耐震性を向上させるために使用される金物です。
木造住宅においては、正しく施工することが義務付けられています。
耐震金物を使用することで、建物の耐震性向上と安全な住環境の確保という2つの大きな効果が期待できます。

1: 耐震金物の必要性


木造住宅は、地震による揺れや強風によって、接合部が緩むことで倒壊の危険性が高まります。
特に、木材同士の接合部は、地震の際に大きな負担がかかりやすく、強度が不足している箇所となります。
そこで、耐震金物を用いることで、接合部を強化し、地震に強い家を実現できるのです。

2: 耐震金物の効果


耐震金物は、建物の耐震性を向上させ、安全な住環境を確保するという重要な役割を担っています。
具体的には、以下の効果が期待できます。

*地震による建物の倒壊を防ぎ、家族の安全を守ります。

*地震発生時の揺れを抑制し、家具の転倒や落下を防ぎます。

*建物の寿命を延ばし、資産価値の維持に貢献します。

□様々な耐震補強金物

耐震補強金物には、様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
ここでは、代表的な耐震補強金物とその役割について詳しく解説します。

1: 筋交いプレート

筋交いプレートは、地震による横揺れに抵抗する力を増し、建物の倒壊や変形を防ぐための金物です。
筋交いは、柱と柱の間に斜めに入れる部材で、地震の際に重要な役割を担います。

しかし、大きな地震では、横揺れだけでなく縦揺れも発生し、筋交いが外れてしまう危険性があります。
筋交いプレートは、柱と筋交いをしっかりと固定することで、筋交いが力を最大限に発揮できるようにサポートします。

2: SANJIKU(三軸)金物

SANJIKU金物は、柱と梁などの接合部を面で補強することで、多方向からの力に強い耐震補強金物です。
筋交いプレートと同様に筋交いを固定するだけでなく、横揺れ、縦揺れだけでなく、あらゆる方向からの力に効果を発揮します。
木材の優れた特性を活かした構造で、耐震性を大幅に向上させることが期待できます。

3: ホールダウン金物

ホールダウン金物は、柱と土台、柱と梁をしっかりと固定し、地震による引き抜き力を抑制する金物です。
大きな地震の際には、横からの力が加わり、柱が土台から抜けてしまう引き抜き力が発生します。
ホールダウン金物は、この引き抜き力を防ぎ、柱が抜けてしまうことを防ぎます。

特に、筋交いがないなど強度が不足している壁は、ホールダウン金物で補強することで、安全性を高めることができます。

4: アンカーボルト

アンカーボルトは、木造住宅の基礎と建物本体をつなげるボルトで、地震による建物のずれや回転を防ぐ役割を担います。
地震の際には、建物の基礎と建物本体が分離してしまう可能性がありますが、アンカーボルトによってしっかりと固定することで、分離を防ぎ、建物の安定性を保ちます。

□まとめ

耐震金物は、地震による建物の被害を軽減し、家族の安全を守るために不可欠なものです。
様々な種類の耐震金物があり、それぞれに特徴があります。
ここで紹介した内容を参考に、ご自身の住宅の状況に合わせて適切な耐震金物を選択し、安全な住環境を実現しましょう。
耐震金物に関する専門知識は、建築士や工務店などに相談することで、より詳しく理解できます。
住まいの安全は、自分自身で守るものです。
耐震対策をしっかりと行い、安心安全な暮らしを実現しましょう。

当社は西東京市・小平市・東久留米市周辺で木造住宅の耐震工事を請け負っています。
耐震工事の際はぜひ当社にご連絡ください。

投稿者プロフィール

鈴木 芳邦
「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い、補強工事も行なっております。
アフターメンテナンスを欠かさず、社員や協力会社と共に、お客様のご家族と住まいを長期にわたり見守り続けます。
ぜひ安心して相談ください。

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