耐震コラム

免震・耐震・制震の違いと組み合わせについてご紹介します!

地震はいつ起きるか分かりません。
だからこそ、地震に強い家は、誰もが願うものでしょう。
しかし、地震対策には「免震」「耐震」「制震」など、さまざまな方法があり、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、免震、耐震、制震の違いと、組み合わせるメリットについてご紹介します。

□免震・耐震・制震それぞれの違いとは?

地震対策の3つの柱ともいえる免震、耐震、制震は、それぞれ異なる仕組みで地震の揺れから家を守ります。
それぞれの構造の特徴を理解することで、地震に強い家を建てるための第一歩を踏み出せます。

1: 耐震構造:建物を強くして地震に耐える

耐震は、最も一般的な地震対策です。
建物の構造を強化することで、地震の揺れに耐えるように設計されています。

・ 壁に筋交いを入れたり、柱や梁を太くしたりする
・ 部材の接合部を金具で補強したりする
・ 耐震性能の高い素材を使用したりする

2: 免震構造:建物と地盤を切り離して揺れを軽減する

免震は、建物と地盤の間に特殊な装置を設置することで、地震の揺れを建物に伝わりにくくする構造です。
免震装置は、ゴムやオイルダンパーなど、さまざまな種類があります。

・ 地震の揺れを吸収し、建物の揺れを小さくする
・ 建物の倒壊を防ぎ、家具の転倒や落下による被害を軽減する

3: 制震構造:建物の揺れを抑える装置を設置する

制震は、建物の中にダンパーなどの装置を設置し、地震の揺れを吸収することで、建物の揺れを抑える構造です。
ダンパーは、地震のエネルギーを熱に変換して吸収します。

・ 建物の揺れを小さくし、地震による損傷を軽減する
・ 高層建物やマンションに効果が高い
・ 免震構造と比較して、設置費用が抑えられる

□免震・耐震・制震を組み合わせるメリット

それぞれの構造は、それぞれの特徴とメリット・デメリットを持ち合わせています。
そのため、それぞれの構造を組み合わせることで、より効果的に地震対策を行えます。

1: 耐震+免震:揺れを抑え、倒壊リスクを軽減

耐震と免震を組み合わせることで、建物の強度を高めながら、地震による揺れを大幅に軽減できます。
地震の揺れを吸収する免震装置と、建物を強くする耐震構造を組み合わせることで、地震による倒壊のリスクを最小限に抑えられます。

2: 耐震+制震:コストを抑えながら効果的に地震対策

耐震と制震を組み合わせることで、コストを抑えながらも、高い地震対策効果を実現できます。
近年では、省スペースで設置可能な制震ダンパーも登場しており、さまざまな住宅に導入しやすくなっています。

3: 耐震+免震+制震:最強の地震対策

耐震、免震、制震の3つを組み合わせることで、地震に対して最も強い家を建てられます。
それぞれの構造の長所を活かし、地震による揺れを最大限に抑え、建物の安全性を高められます。

□まとめ

免震、耐震、制震は、それぞれ異なる仕組みで地震対策を行う構造です。
それぞれの構造の特徴を理解し、ご自身の住宅に最適な組み合わせを選ぶことが重要です。
地震に強い家を建てるためには、専門家と相談し、適切な地震対策を行いましょう。

西東京市・小平市・東久留米市周辺で木造住宅の耐震性を高めたいとお考えの方は、ぜひ当社までお気軽にお問い合わせください。

投稿者プロフィール

鈴木 芳邦
「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い、補強工事も行なっております。
アフターメンテナンスを欠かさず、社員や協力会社と共に、お客様のご家族と住まいを長期にわたり見守り続けます。
ぜひ安心して相談ください。

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