耐震コラム
震央距離とは?震度やマグニチュードとの関係も解説!
地震や災害への関心が高まる中、「震央距離」という言葉は耳にする機会も多いのではないでしょうか。
「震源」や「震央」といった言葉と並んで登場しますが、それぞれの意味や関係性をきちんと理解している人は少ないかもしれません。
そこで今回は、震央距離とは何か、震度やマグニチュードとの関係についてご紹介します。
□震央距離とは?
地震が発生した場所を表す震源と震央は、実は異なる意味を持っています。
地震を引き起こす岩石の破壊が始まった地点を震源と呼びます。
一方、震源の真上に位置する地表の点を震央と呼びます。
震央と観測点の距離を震央距離と呼ぶのです。
つまり、震央距離とは、地震発生地点から観測地点までの直線距離を指す言葉なのです。
□震央距離・震度・マグニチュードの関係
震央距離は、地震の揺れやすさに大きく影響を与えます。
地震の揺れやすさを表す「震度」と、地震そのものの大きさを表す「マグニチュード」の関係も含めて解説していきます。
震度とは、ある場所での地震の揺れの強さを表す指標です。
震度は1から7までの10段階に分けられており、数字が大きくなるほど揺れが強くなります。
一方、マグニチュードは地震そのものの大きさを表す指標です。
マグニチュードは1大きくなるごとに地震のエネルギーは約30倍になり、マグニチュードが2増えるとエネルギーは約1,000倍になります。
震央距離は、震度と密接な関係があります。
震源から離れるほど、つまり震央距離が長くなるほど、一般的に震度は小さくなります。
これは、地震波が伝わるにつれてエネルギーが分散されるためです。
例えば、マグニチュードが同じでも、震央距離が短い場所では大きな揺れ(高震度)となる一方、震央距離が長い場所では小さな揺れ(低震度)となることが考えられます。
しかし、震度とマグニチュードの関係は単純ではありません。
地盤の構造や地震波の伝わり方など、さまざまな要因によって揺れやすさは変化します。
□まとめ
震央距離は、地震発生地点からの距離を表す重要な指標です。
震央距離が長いほど、一般的には地震の揺れは小さくなります。
しかし、震度とマグニチュードの関係は複雑で、地盤の構造や地震波の伝わり方など、さまざまな要因によって揺れやすさは変化します。
地震に関する知識を深め、災害への備えを強化するためには、震央距離、震度、マグニチュードといった専門用語の意味を理解することが重要です。
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投稿者プロフィール
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「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
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