耐震コラム

耐震等級3の家は地震に強い?熊本地震での実例から耐震性能を検証

地震はいつ起こるか分かりません。
特に近年は、大きな地震が頻発しており、地震に対する不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、地震に強い家を求める声は高まっています。
「耐震等級3」という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
耐震等級3は、住宅の構造躯体が地震の力に対してどの程度まで耐えられるかを3段階で示す判断基準です。
今回は、耐震等級3の家の耐震性能をわかりやすく解説し、実際に発生した地震のデータをもとに、どれくらいの地震に耐えられるのかを具体的に示すことで、地震に対する安心感をご提供します。

耐震等級とは?

耐震等級とは、住宅の構造躯体が地震の力に対してどの程度まで耐えられるかを3段階で示す判断基準です。
等級は1~3の3段階にランクが分かれ、数字が大きいほど耐震性能が高くなります。

耐震等級1は、建築基準法で定められた最低限の耐震性能を満たしたレベルです。

耐震等級2は、耐震等級1よりも耐震性能が高く、基準法で定められた基準を上回る性能を備えています。

耐震等級3は、耐震等級1、2よりもさらに高い耐震性能を備えており、大きな地震にも耐えられるように設計されています。

耐震等級3の住宅は、建築基準法レベルの耐震性能よりもはるかに高い耐震性能を備えているため、地震に対する安心感が高いと言えるでしょう。

耐震等級3の家の強さを検証

耐震等級3の家の強さを検証するために、実際に発生した地震のデータを見てみましょう。
熊本地震は、2016年4月14日と16日に、熊本県で発生したマグニチュード7.0と7.3の地震です。
この地震では、震度7の揺れが観測され、多くの建物が被害を受けました。
しかし、耐震等級3の建物は、この大きな地震にもかかわらず、倒壊ゼロという結果が出ています。

熊本地震では、耐震等級1同等レベルの建物では19棟が倒壊したのに対し、耐震等級3の建物は0棟でした。

震度7の地震が2回発生したにもかかわらず、耐震等級3の建物は倒壊ゼロだったことから、耐震等級3の住宅が大きな地震に耐えられることを証明しています。

耐震等級3の住宅は、熊本地震のような大きな地震にも耐えられることが証明されているため、地震に対する安心感が高いと言えるでしょう。

もちろん、何度も震度7の地震を受ければダメージが蓄積され、修繕が必要となる可能性はあります。
しかし、少なくとも2回は修繕なしでも住み続けられることが証明されているため、地震に対する安心感は高いと言えるでしょう。

まとめ

耐震等級3の住宅は、建築基準法レベルの耐震性能よりもはるかに高い耐震性能を備えており、大きな地震にも耐えられるように設計されています。
熊本地震のデータからも、耐震等級3の住宅は大きな地震にも耐えられることが証明されています。
地震に強い家を求めるのであれば、耐震等級3の住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

当社は西東京市・小平市・東久留米市周辺の耐震専門店です。
この記事をきっかけにご興味を持たれた方はぜひ当社までご連絡ください。

投稿者プロフィール

鈴木 芳邦
「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い、補強工事も行なっております。
アフターメンテナンスを欠かさず、社員や協力会社と共に、お客様のご家族と住まいを長期にわたり見守り続けます。
ぜひ安心して相談ください。

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