耐震コラム
地震に備える家具固定・家屋補強で安心な住まいを実現

地震はいつ起こるか分かりません。
備えあれば憂いなし、という言葉通り、日頃から地震対策をしておくことが大切です。
今回は、戸建て住宅にお住まいの方に向けて、家具の固定、家電の転倒防止、そして家屋補強について、分かりやすく解説します。
地震対策で安心安全な暮らしを手に入れる
家具の固定方法と選び方
家具の固定は、地震による怪我や家財の損壊を防ぐ上で非常に重要です。
様々な固定方法がありますが、家具の種類や設置場所、そして予算などを考慮して最適な方法を選ぶことが大切です。
・L字金具:壁と家具をビスで固定する最も効果的な方法です。
壁の構造を確認し、適切な場所に固定することが重要です。
下向きに取り付ける方が効果が高い傾向があります。
・ベルト式器具:壁や天井と家具をベルトでつなぎます。
冷蔵庫やテレビなどの家電にも使用できます。
粘着タイプや取っ手に取り付けるタイプなど、様々な種類があります。
・ポール式器具(突っ張り棒):天井と家具の間に突っ張るタイプです。
賃貸住宅でも使用でき、手軽に設置できます。
ただし、天井の強度を確認する必要があります。
・耐震マット・シート:家具や家電の下に敷き、地震による移動を防ぎます。
L字金具などの他の固定方法と併用するとより効果的です。
・ストッパー:キャスター付きの家具に設置し、移動を防ぎます。
市販品以外にも、工夫次第で代用することも可能です。
・ワイヤー・チェーン:高さのある棚や吊り下げ照明などに使用します。
壁や天井への固定には、下地を確認することが重要です。
家電の転倒防止策
家電の転倒防止も家具と同様に重要です。
特に、冷蔵庫やテレビなどの大型家電は、転倒すると大きな被害をもたらす可能性があります。
・耐震ジェル(耐震マット):家電の下に敷くことで、地震による移動や転倒を防ぎます。
厚みのあるものを選ぶと効果が高まります。
・ベルト式器具:冷蔵庫などには、専用のベルトで固定する方法も有効です。
・転倒防止スタンド:テレビなどには、専用のスタンドを使用することで、転倒を防止できます。
DIY可能な家屋補強
地震に強い家にするためには、家屋全体の補強も重要です。
簡単なものから、ある程度のDIYスキルが必要なものまで、様々な補強方法があります。
家具を壁際に寄せて配置する、重い家具を低い位置に置くなど、家具の配置を見直すことで、地震による被害を軽減できます。
専門業者に依頼すべき家屋補強
DIYでは難しい、または専門知識が必要な補強は、専門業者に依頼しましょう。
専門業者による耐震診断を受けることで、家の耐震性を正確に把握できます。
診断結果に基づき、適切な耐震補強工事を依頼しましょう。
費用は高額になる場合がありますが、地震による被害を最小限に抑えるためには有効な手段です。

地震への万全な対策のために知っておくべきこと
地震対策は、家具や家電の固定、家屋補強だけではありません。
地震による被害を最小限に抑えるためには、総合的な対策が必要です。
地震による被害とリスク
地震による被害は、家屋の倒壊、家具の転倒、火災など多岐に渡ります。
事前にリスクを把握し、適切な対策を講じることで、被害を軽減することができます。
家具固定と家屋補強の費用対効果
家具の固定や家屋補強には費用がかかりますが、地震による被害を軽減する効果を考えると、費用対効果は高いと言えます。
地震保険と補助金制度
地震保険に加入することで、地震による被害を補償することができます。
また、自治体によっては、地震対策のための補助金制度が設けられている場合があります。
防災グッズの備蓄と避難計画
地震発生時の備えとして、防災グッズの備蓄と避難計画を立てておくことが重要です。
非常食、飲料水、懐中電灯、ラジオ、救急箱などを備蓄し、避難場所や避難経路を確認しておきましょう。
まとめ
地震対策は、家具の固定、家電の転倒防止、家屋補強、そして防災グッズの備蓄と避難計画など、多角的なアプローチが必要です。
日頃から地震への備えを意識し、安全な生活を送りましょう。
当社は、木造住宅の耐震診断・補強を承っております。
西東京市・小平市・東久留米市周辺で木造住宅の耐震診断でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール

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「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い、補強工事も行なっております。
アフターメンテナンスを欠かさず、社員や協力会社と共に、お客様のご家族と住まいを長期にわたり見守り続けます。
ぜひ安心して相談ください。