耐震コラム

木造住宅の外壁から耐震補強!最適な方法とは?

地震への不安は、家を守る上で大きな課題です。
特に木造住宅にお住まいの方にとって、耐震性は重要な関心事と言えるでしょう。
築年数や家の構造によって、最適な耐震補強方法は異なります。
そこで今回は、木造住宅の外壁から行う耐震工事について、具体的な方法や費用、そして住みながらの工事の可否などを解説します。
最適な耐震補強を選択し、安心して暮らせる住まいを実現するための情報を提供します。
ぜひ最後までお読みください。

木造住宅の外壁耐震工事の方法

外壁撤去による耐震補強

外壁を一旦撤去することで、家の構造部材(柱や土台など)を直接確認できます。
腐食やひび割れなどの劣化状況を正確に把握し、必要な補修や交換を行うことが可能です。
その後、筋交いや構造用合板などの補強材を設置し、耐震パネルを取り付けてから新しい外壁を張ります。
この方法は、構造的な問題を確実に解決できるというメリットがあります。

外壁外側からの耐震補強

外壁を撤去せずに、外側から補強材を取り付ける方法です。
耐震補強フレームやブレース、金物などを用いて、家の強度を高めます。
外壁を剥がす必要がないため、工期が短く、費用を抑えられる可能性があります。
しかし、構造部材の劣化状況を直接確認できないため、潜在的な問題を見逃すリスクも存在します。

それぞれの費用と工期

外壁撤去による補強は、外壁の撤去・復旧工事が必要なため、外壁外側からの補強に比べて費用と工期がかかります。
具体的な費用は、家の規模や劣化状況、使用する材料などによって大きく変動します。
外壁外側からの補強は、工期と費用を比較的抑えられる可能性がありますが、補強方法や使用する部材によっても費用は異なります。
いずれの場合も、事前に詳細な見積もりを取ることをお勧めします。

住みながらの工事の可否

どちらの方法も、場合によっては住みながらの工事が可能です。
しかし、外壁撤去の場合は、工事期間が長くなる可能性があり、生活への影響も大きくなります。
外壁外側からの補強は、工期が短いため、住みながらの工事に向いています。
ただし、工事中の騒音や埃、足場設置による日照の影響なども考慮する必要があります。
リフォーム会社と十分に相談し、工事期間や生活への影響について確認しましょう。

木造住宅耐震工事のメリットデメリット

外壁撤去のメリット

・構造部材の劣化状況を正確に把握できる。
・確実な補強が可能。
・将来的なメンテナンスの必要性が低減する可能性がある。

外壁撤去のデメリット

・費用と工期がかかる可能性がある。
・工事期間が長いため、生活への影響が大きい場合がある。
・近隣への配慮が必要となる場合がある。

外壁外側補強のメリット

・費用と工期を抑えられる可能性が高い。
・住みながらの工事が可能な場合が多い。
・生活への影響が少ない。

外壁外側補強のデメリット

・構造部材の劣化状況を直接確認できない。
・補強の効果が限定的になる可能性がある。
・使用できる補強材の種類が限られる場合がある。

まとめ

木造住宅の外壁からの耐震工事には、外壁撤去と外壁外側からの補強の2つの方法があります。
それぞれの方法には費用、工期、住みながらの工事の可否、そしてメリット・デメリットが存在します。
最適な方法は、家の築年数、構造、劣化状況、予算、生活スタイルなど、様々な要因によって異なります。
まずは専門会社に相談し、家の状況に合わせた適切な耐震補強計画を立てることが重要です。
耐震診断を受け、専門家のアドバイスに基づいて、安心安全な住まいを実現しましょう。

当社では、木造住宅の耐震診断や補強を承っております。
西東京市・小平市・東久留米市周辺で耐震リフォームを検討している方は、当社までご連絡ください。

投稿者プロフィール

鈴木 芳邦
「鈴木住研」では、これまでに300棟以上の木造住宅の耐震診断を行ってきました。
経験豊富な東京都登録の耐震診断技術者(建築士)が責任を持って耐震診断を行なっております。
また、創業より60余年木造住宅を造り続けてきた工務店の高い技術力・施工力で、精度の高い、補強工事も行なっております。
アフターメンテナンスを欠かさず、社員や協力会社と共に、お客様のご家族と住まいを長期にわたり見守り続けます。
ぜひ安心して相談ください。

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